伊吹山の植物(2)(花篇 32)
〜小中合同野外研修会〜


伊吹山は貴重な植物の宝庫であるとともに、近年は暖冬化の影響で少雪とのことですが関西地方では有名なスキー場の一つでもあります。
その伊吹山スキーの生みの親が元京都府立第二中学校長の中山再次郎氏であるといわれています。明治44年(1911)、オーストリアのレルヒ少佐が来日、
新潟県の高田でスキー技術の講習会を行い、それに中山氏も参加しています。(中山氏は若い頃、旧制高田中学校の教頭先生をされていました。)
 レリヒ少佐直伝の中山氏は関西でのスキー場を物色し、遂に伊吹山を最適地と選び、大正3年ごろから毎年京都二中の生徒を引率し、スキーに来られました。
その後、地元の若者も次第にスキーに親しむようになり、現在の伊吹山スキー場へと発展していったといわれています。私の母(若い頃、アルペンスキーで
全国大会に出場)の身内にも、昔レルヒ少佐からスキーを習った人がいたという話を子ども心に聞いていました。何か因縁のようなものを感じました。 
昭和39年(1964)、伊吹山三合目に京都市長の意を受け、中山校長の胸像が立てられました。 この周辺には見事なまでの「ユウスゲ」の群生が見られました。



中山校長の胸像

シモツケソウ

ミヤマコアザミ

ミヤマコアザミ

メタカラコウ

オオバギボウシ

イブキボウフウ

イブキフウロ

ハクサンフウロ

カワラナデシコ


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